税理士試験で働きながら2科目合格を目指すことは可能?
税理士試験は、働きながら2科目合格を目指すことも可能です。ただし、2科目を勉強するには、それなりの学習時間が必要になります。残業や休日出勤が多い人は、税理士試験当日まで勉強時間を確保できるか確認しておきましょう。

税理士試験では、5科目を一度に受験して合格を目指す必要はありません。科目合格制度があるため、1年に1~2科目ずつ受験し、合格科目を積み重ねながら税理士を目指せます。そのため、働きながら2科目を受験する方法も選択肢の一つです。
▶税理士試験の仕組みについて詳しく知りたい方はこちら
ただし、2科目受験を決める前に、次の点を確認しましょう。
| 確認するポイント | 判断する際の目安 |
| 仕事の忙しさ | 残業や休日出勤が多くないか |
| 勉強時間 | 税理士試験当日まで継続して確保できるか |
| 会計・簿記の知識 | 基礎知識が身についているか |
| 受験経験 | 税理士試験の学習経験があるか |
| 科目の組み合わせ | 2科目を並行して学びやすいか |
働きながら2科目を受験することだけを目標にせず、税理士試験当日までに2科目とも合格できるレベルまで勉強できるかを考え、自分に合った受験科目数を決めましょう。
社会人が2科目受験するために必要な勉強時間

働きながら税理士試験を2科目受験する場合、必要な勉強時間は人によって異なります。科目ごとに勉強する量が違うため、同じ2科目でも必要な時間が変わります。
また、簿記や会計の知識があるか、税理士試験を受けた経験があるかによっても、基礎から勉強するために必要な時間は異なります。まずは、税理士試験当日までにどれくらい勉強時間を確保できるのかを確認してみましょう。
また、普段の勤務時間だけでなく、繁忙期の残業や休日出勤も考慮することが大切です。通常は勉強時間を確保できても、仕事が忙しい時期には学習時間が減る可能性があります。
| 確認項目 | 勉強時間への影響 |
| 科目 | 学習量によって必要時間が異なる |
| 知識・経験 | 基礎学習にかかる時間に差が出る |
| 繁忙期 | 学習時間が減る可能性がある |
| 確保できる勉強時間 | 働きながら2科目の勉強を続けられるか確認する |
働きながら税理士試験当日までに確保できる勉強時間と、2科目に必要な学習量を照らし合わせ、無理なく勉強を続けられるかを確認しましょう。
働きながら2科目合格を目指すなら税理士試験の科目選びが重要
働きながら2科目合格を目指す場合は、勉強時間だけでなく、どの科目を選ぶかも大切です。税理士試験には、簿記論や財務諸表論、法人税法、所得税法、消費税法などの科目があります。それぞれ勉強する内容や必要な学習量が異なるため、2科目の組み合わせによって勉強の負担も変わります。
特に社会人は、働きながら限られた時間で学習することになるため、科目の特徴を確認せずに2科目を選ぶと、途中で勉強が追いつかなくなる可能性があります。これまでに身につけた知識や受験経験、平日・休日に確保できる時間を踏まえて選びましょう。
また、2科目を同時に勉強するなら、科目同士のつながりにも注目してみましょう。学ぶ内容に共通する部分がある科目を選ぶと、一方の科目で身につけた知識が、もう一方の科目を勉強するときにも役立つことがあります。

税理士試験の簿記論と財務諸表論を同時に学習するメリット
税理士試験の簿記論と財務諸表論は、どちらも会計について学ぶため、共通する内容があります。そのため、働きながら税理士試験の2科目合格を目指したい方にとって、同時に学ぶ組み合わせとして適しています。
簿記論では、仕訳や計算問題を通して会計処理の方法を学びます。一方、財務諸表論では、財務諸表の作成方法や、なぜそのような会計処理をするのかといった考え方を学びます。
2科目を勉強していると、一方の科目を理解する際に役立つことがあります。例えば、簿記論で計算問題を解いていて会計処理の意味がわからないときに、財務諸表論で学んだ考え方を確認すると理解しやすくなることがあります。反対に、財務諸表論で学んだ会計のルールを、簿記論の問題を解きながら確認することもできます。
ただし、2科目にはそれぞれ異なる対策が必要です。簿記論では計算問題、財務諸表論では計算問題に加えて理論問題も出題されます。働きながら2科目合格を目指すなら、共通する部分をうまく使いながら、それぞれの科目の勉強もしっかり進めることが大切です。

税理士試験で働きながら2科目に合格するための勉強法を解説
税理士試験で働きながら2科目合格を目指す場合は、まず講義やテキストで基礎を学び、理解した内容を問題演習で確認していきましょう。勉強が進んだら答練や過去問にも取り組み、本番に向けて問題を解く力を身につけます。
税法科目の理論は、最初から文章を暗記するのではなく、まず規定の意味や考え方を理解することが大切です。そのうえで重要なキーワードや文章を覚えていきましょう。
基礎を学んだ後は、基本問題や応用問題を解き、知識を使う練習をします。間違えた問題は解説を確認して、もう一度解き直しましょう。さらに学習が進んだら、答練や過去問を使って、本番を意識した練習に取り組みます。
| 学習段階 | 主な勉強内容 | 取り組むこと |
| 基礎 | 講義・テキスト | 知識や考え方を理解する |
| 演習 | 基本・応用問題 | 知識を使って問題を解く |
| 実践 | 答練 | 本番に近い形式で練習する |
| 試験直前期 | 過去問・総復習 | 弱点を確認して仕上げる |
働きながら2科目を勉強するときは、それぞれの理解度を確認しながら、苦手な部分を重点的に復習し、税理士試験の合格を目指していきましょう。
働きながら2科目の勉強時間を確保する方法
働きながら税理士試験を2科目で受けるなら、朝や通勤時間、昼休みなどの短い時間も学習に使うことが大切です。社会人は仕事の都合で毎日まとまった時間を取れるとは限らないため、「帰宅後にまとめて勉強する」という方法だけでは計画どおりに進まないことがあります。

まずは1日の予定を確認し、勉強に充てられる時間ごとに学習内容を考えましょう。短時間でも取り組みやすい理論暗記や復習は通勤中、集中して問題を解きたいときは帰宅後や休日というように、時間の長さに応じて使い分けます。
- 朝:前日の学習内容を復習する
- 通勤時間:理論暗記や講義の視聴を進める
- 昼休み:短時間でできる問題演習に取り組む
- 帰宅後:計算問題や講義などに集中する
- 休日:答練や過去問、1週間分の復習を行う
ただし、毎日同じ勉強時間を確保できるとは限りません。残業が多い時期や繁忙期は学習時間が減ることも考え、余裕のある時期に少し前倒しで進めておくと安心です。
無理な計画を立てるより、働きながら税理士試験当日まで継続できる時間を設定することが、2科目合格を目指すうえで重要になります。
税理士になるために働きながら勉強時間を確保する方法については、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
働きながら税理士を目指すための勉強計画

平日と休日で学習内容を分けて効率よく勉強し、税理士試験合格を目指す
平日と休日では、働きながら勉強に使える時間が異なるため、それぞれの時間に合わせて税理士試験の学習内容を決めておくと、勉強を進めやすくなります。「時間ができたら勉強する」のではなく、勉強する時間を毎日の習慣として定着させましょう。
例えば、平日は朝や通勤時間に講義の復習や理論の確認を行い、夜は問題を解く時間に充てます。休日はまとまった時間を使って問題を解いたり、1週間の勉強内容を振り返ったりするとよいでしょう。
仕事が忙しく、十分な時間を取れない日でも、短時間だけ勉強することで学習を続けやすくなります。休日にまとめて取り戻そうとするのではなく、働きながらでも平日から少しずつ進めることがポイントです。
また、税理士試験を働きながら2科目で受ける場合は、1週間ごとにそれぞれの進み具合を確認しましょう。片方の勉強が遅れている場合は、翌週の勉強時間を増やすなど、状況に合わせて予定を調整します。
| 曜日・時間 | 学習内容の例 |
| 平日の短時間 | 講義の復習・理論の確認 |
| 平日の夜 | 問題演習 |
| 休日 | 問題演習・1週間の復習 |
| 休日の最後 | 進み具合の確認・翌週の計画 |
平日と休日で勉強する内容を分け、無理のない予定を立てることで、仕事と2科目の勉強を両立しやすくなります。
2科目と1科目、働きながら税理士試験を受験するならどちらを選ぶべき?

働きながら税理士試験を受ける場合、勉強時間を安定して確保できるなら2科目、仕事が忙しく十分な時間を取れないなら1科目が向いています。これまでの受験経験や知識も踏まえ、税理士試験当日まで無理なく勉強を続けられる方法を選びましょう。
2科目受験は、1年で複数の科目に合格できるため、5科目合格までの期間を短縮しやすい方法です。ただし、2科目分の講義や問題演習を進める必要があり、仕事との両立が難しくなることもあります。
一方、1科目受験なら一つに学習時間を集中させられます。仕事が忙しい人や初めて税理士試験を受ける人でも、働きながらでも学習計画を立てやすいでしょう。ただし、毎年1科目ずつ合格する場合は、5科目合格まで時間がかかります。
| 科目数 | 働きながら2科目 | 働きながら1科目 |
| 向いている人 | 勉強時間を確保できる人 | 仕事が忙しい人、 初めて税理士試験を受ける人 |
| メリット | 合格科目を増やしやすい | 一つの科目に集中できる |
| 注意点 | 2科目の勉強が必要 | 合格まで時間がかかる |
「早く合格したいから働きながら2科目」と決めるのではなく、税理士試験当日まで続けられるかを考えて、自分に合った方法を選びましょう。
働きながら税理士試験を受験する人が自分に合った学習方法を判断するポイント
税理士試験の受験科目数を決めるにあたり、働きながら1週間でどれくらい勉強時間を確保できるかを確認しましょう。

残業が少なく、休日にもまとまった時間を取れるなら、働きながら2科目を並行して学習しやすくなります。一方、仕事が忙しく勉強時間を確保しにくい場合は、1科目に集中する方法もあります。
また、簿記・会計の知識や税理士試験の受験経験も判断材料になります。次の項目を参考に、自分の仕事や生活の状況を整理してみましょう。
| 判断項目 | 働きながら2科目受験 | 働きながら1科目受験 |
| 勤務時間 | 定時で帰れる日が多い | 残業が多い |
| 休日 | 勉強時間を確保できる | 私生活の予定が多い |
| 知識・経験 | 簿記や会計の知識がある | 初めて学ぶ |
| 受験経験 | 税理士試験の形式を把握している | 税理士試験が初めて |
| 学習時間 | 毎週安定して確保できる | 週によって大きく変わる |
仕事の繁忙期や休日の予定なども含めて、税理士試験当日までの生活をイメージすることが大切です。現在の勉強時間だけでなく、働きながら今後も継続して学習できる環境があるかを確認しておきましょう。
働きながら2科目で税理士試験の合格を目指すなら「おおた総合会計事務所」へ

働きながら税理士試験の合格を目指すなら、仕事と勉強を続けやすい職場環境があるかどうかも確認しておきましょう。おおた総合会計事務所では、税理士を目指す職員を支えるため、受験費用や休暇、学習環境などの制度を用意しています。
税理士試験の受験料を全額負担するほか、試験休暇、資格専門学校への通学時間の確保や授業料の支援、事務所内の勉強スペースなどを設けています。さらに、1科目合格ごとの賞与や月額の科目手当、税理士登録時の費用・会費の支援も行っています。
学習について相談できる窓口もあり、働きながら勉強を両立するうえでの悩みを相談しやすい環境です。また、簿記・財務諸表論と税法1科目の合格を目指す大学院進学への支援も行っています。
「働きながら2科目に挑戦したい」「まずは1科目から始めたい」など、自分の状況に合わせて税理士を目指せる環境があります。働きながら税理士を目指して就職・転職を考えている方は、おおた総合会計事務所へご相談ください。
