働きながら税理士を目指すためのスケジュール設計の基本的な考え方
働きながら税理士を目指すなら、まずは「使える時間は限られている」という前提に立ってスケジュールを組むことが出発点になります。
働きながら税理士試験の合格を目指すスケジュールを考えるとき、多くの方は理想の勉強時間を設定しがちです。しかし実際には、仕事や家庭の予定で思うように進まない日もあります。だからこそ、スケジュール設計においては、税理士試験の日程から逆算し、今の生活リズムの中で現実的に確保できる時間を積み上げる視点が重要です。
税理士試験は科目合格制のため、すべての科目を一度に終わらせる必要はありません。ただし、合格までには相応の時間がかかります。
働きながら税理士試験の勉強を続けるためには、状況に応じて修正する前提でスケジュールを組むほうが現実的です。優先順位を整理し、勉強する科目と内容を具体化することで、迷いなく机に向かえるようになります。

働きながら税理士を目指す人の年間スケジュールと必要な勉強時間の目安
働きながら税理士を目指す場合は、試験日から逆算し、1年単位でスケジュールを立てることが重要です。
税理士試験は例年8月に実施されるため、まずは年間の到達目標を設定します。年間の目標を決めたら、次に1週間で確保できる勉強時間を基準に、科目ごとの必要時間を割り振っていきます。
難易度や学習経験により差はありますが、代表的な勉強時間の目安は以下のとおりです。初学者は各科目に+100時間ほど見込むと、スケジュールに余裕を持ちやすくなります。
【税理士科目別 勉強時間の目安】
| 分野 | 科目 | 目安時間 |
| 会計 | 簿記論 | 400~500時間 |
| 財務諸表論 | 400~500時間 | |
| 税法 | 所得税法 | 600~700時間 |
| 法人税法 | 600~700時間 | |
| 相続税法 | 400~500時間 | |
| 消費税法 | 300時間 | |
| 酒税法 | 150~200時間 | |
| 国税徴収法 | 150時間 | |
| 住民税 | 200時間 | |
| 事業税 | 200時間 | |
| 固定資産税 | 250時間 |
無理のない配分でスケジュールを組むことが、税理士を目指すための現実的な計画につながります。
平日と休日で時間を確保するための具体的なスケジュール例
働きながら税理士試験に取り組む場合は、平日と休日で勉強の中身を分ける方法が現実的です。

まずは、平日のスケジュールです。仕事がある日は長時間の勉強が難しいため、短時間でも集中できる内容を選びます。
【平日の例】
- 出勤前の1時間で理論暗記や条文確認
- 通勤時間に音声講義を聞く、要点を復習する
- 帰宅後30分~1時間で基礎問題を解く
- 就寝前にその日の学習内容を5分だけ振り返る
1日1~2時間でも、週5日積み重ねれば週10時間前後になります。働きながら税理士試験の勉強スケジュールを回すうえでは、この平日の積み上げが軸になります。
一方、休日のスケジュールについては、まとまった時間を確保しやすいため、演習中心の学習に充てます。
【休日の例】
- 午前中に3~5時間の計算問題や過去問演習
- 午後に総合問題や過去問を通して解く
- 間違えた箇所の解き直しと弱点整理
- 次週の勉強スケジュールの確認・調整
税理士試験は科目ごとに学習内容が異なるため、平日はインプット、休日はアウトプットと役割を分けることで、勉強の効率が上がります。
働きながら税理士を目指すスケジュール管理では、繁忙期や体調不良など予想外の出来事も想定し、余白を残しておくことが継続のポイントです。
働きながら税理士を目指す人の科目選びとスケジュール配分のポイント
働きながら税理士を目指すなら、科目数を絞り、複数年で合格を積み上げる前提でスケジュールを組むのが現実的です。税理士事務所で働きながら受験する場合でも、一般企業に勤めながら挑戦する場合でも、限られた時間をどう配分するかが合否を左右します。

税理士試験は科目合格制のため、1年ですべてを終える必要はありません。まずは年間で働きながらでも確保できる勉強時間を具体的な数字で算出し、その範囲内で受験科目を設定します。
科目選びでは、難易度だけで判断せず、自分の得意分野や現在の仕事との関連性も考慮します。一般企業で経理や財務に携わっているなら、会計系科目に取り組みやすいでしょう。未経験であれば、簿記や基礎理論を固めやすい科目から始めることで、働きながらでも勉強の流れをつかみやすくなります。
さらに、繁忙期や異動、家庭環境の変化なども想定して勉強スケジュールを立てます。1年目は学習範囲を整理しやすい税理士科目で土台を築き、2年目以降に計算量の多い科目へ進むなど、段階的に負荷を高めていく構成が安定しやすい流れです。
年度ごとの到達目標を明確に設計しておくと、合格までのスケジュールがより具体的に見えてきます。
働きながら税理士を目指す人が仕事と勉強を両立するための時間管理術
働きながら仕事と勉強を両立させるには、「いつ勉強するか」をあらかじめ固定する方法が効果的です。

例えば、平日は「朝6時~7時は理論暗記」「通勤電車では講義音声を聞く」「夜は30分だけ計算問題に触れる」と決めて、習慣として固定します。勉強時間を手帳やアプリにスケジュールを書き込み、仕事と同じ扱いにすることで実行率が高まります。
さらに、週末には1週間の進捗を科目ごとに確認します。予定より遅れていれば、日曜に2時間補うなど、スケジュールを小さく修正する仕組みをつくることが大切です。
完璧なスケジュールよりも、働きながら続けられる形を優先することが、税理士試験の合格を目指すうえでの現実的な時間管理といえます。
仕事が忙しい時期でも勉強を止めないためのスケジュール調整法
繁忙期は、量を減らしてでも継続することがポイントです。会計事務所の確定申告期や企業の決算期など、残業が増える時期でも、働きながらでもスケジュールを完全に止めない工夫が必要です。
具体的には、通常1日2時間勉強している人なら、繁忙期は「最低30分だけは必ず机に向かう」とラインを決めます。内容も、新しい論点に進むのではなく、理論の確認や過去問の解き直しなど、負担の軽い復習中心に切り替えると続けやすくなります。
また、月初に忙しくなる週をあらかじめ予測し、その前後の週で勉強時間を多めに確保してスケジュールを立てておくのも、ひとつの方法です。強弱をつけながら税理士科目の理解を維持することで、働きながらでもペースを崩さず税理士試験に向き合い続けられます。
おおた総合会計事務所は働きながら税理士を目指す方と合格まで伴走します
おおた総合会計事務所では、働きながら税理士試験の合格を目指す方が、業務と勉強を無理なく両立できる環境を整えています。また、日々の実務経験を積みながら、着実に成長できる体制を構築しています。

【学習を支える制度】
- 税理士試験の受験費用を全額補助
- 税理士試験前に利用できる休暇制度
- 通塾時間への配慮および通学費補助
- 就業時間外に事務所を自習室として開放
- 税理士試験に関する相談窓口を設置
【努力を評価する仕組み】
- 1科目合格ごとのお祝い金
- 毎月の科目合格手当の支給
- 一定の合格実績者には大学院進学費用の補助や通学配慮
【資格取得後のサポート】
- 税理士登録費、税理士会費の全額補助
- 資格手当の支給
- 社会保険労務士資格への挑戦も可能
働きながら実務経験を積み、税理士資格を取得できることは、将来のキャリア形成において大きな財産になります。
税理士事務所で働きながら資格取得を目指すメリットについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
「働きながら本当に両立できるのか」と感じている方こそ、お気軽にご相談ください。働きながらでも無理のないスケジュールを設定し、自分のペースで税理士合格を目指したい方を全面的に支援します。
